ヨーロッパのタバコ事情

数年前まで,たとえばフランクフルトの空港などは喫煙『コーナー』が設けられているだけで,煙アディクティブな方の吐き出す煙があまりに普通に漂ってくるので驚いたものです.これがアメリカだったら少なくとも空港内は完全禁煙でした.が,今回はヨーロッパの空港にも,きちんと密閉された『ゆるやかな自殺』を楽しむ部屋ができていて,副流煙を吸い込まされることはなくなりました.イタリア国内でも公共の建物内は完全禁煙と法律で定められたらしく,レストランなどはすべて完全禁煙となりました(喫煙席・喫煙室とも存在しません).ところがそのおかげで店の外でみんなプカプカやるので,繁華街などを歩いているとこちらは咳が止まらない.これだけどぎつくタバコは死を早めるとか,性的能力を損なうとか,催奇形性があるとかパッケージに大きく書かれていても結構な割合の人たちがニコチン中毒に冒されているんですね.

それでもレストラン内で煙を吸わされることがなくなったのはすばらしい.日本ではレストランで,隣ですわないでとお願いしたら,そんなことを言う方が悪いというような雰囲気でにらまれるし,そんなことを言って変な人だったらどうしようとか,なぜかこちらがびくびくしてしまいます.先日など焼き鳥屋で店の人に禁煙席はないかときいたら,うちは焼き鳥屋で煙がいっぱいですから禁煙にしてませんとニコニコ顔でいわれたのには参った.ビールかけはしてもUrine混じってたら怒るだろうに...

ところでミュンヘンの空港にはFabrianoというイタリアの紙屋さんのショップがある.色鮮やかでシンプルなノートなどがあってお気に入りなのですが帰りに買おうと思うとインターナショナルのセキュリティを通ってしまったら中には店がなかった.今度から先に買っておかないと..